【トヨタ自動車開発】脳卒中の歩行能力を向上させる歩行支援ロボット「ウェルウォーク」の特徴とは?

リハビリテーションの分野も同じく、技術力によって生み出された様々な製品を取り入れることで、リハビリの選択肢を増やし、患者様の能力や生活の質を最大化する取り組みが日々行われています。その中でもロボットリハビリが注目されている分野の一つです。
今回は、そのロボットリハビリの中でも日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車が藤田医科大学と共同開発した歩行支援ロボット「ウェルウォーク」について、
実際に運用経験のある理学療法士の立場から脳卒中の後遺症にお悩みの患者様やそのご家族に向けて紹介していきたいと思います。
この記事では、ウェルウォークに関する概要とその特徴を知ることができますのでぜひ参考にしてみてください。
トヨタ自動車製歩行支援ロボット ウェルウォークとは?
ウェルウォークは脳梗塞や脳出血といった脳卒中により、足に麻痺を抱えてしまった方のリハビリテーションの支援を目的に開発されたリハビリテーションロボットです。
開発はトヨタ自動車で、「すべての人に移動の自由を、そして自らできる喜びを」というビジョンのもと藤田医科大学と共同で2007年から取り組み始めたようです。
開発段階では、Gait Exercise Assist Robot(GEAR)の名のもとはじまり2011年に医療現場での実証実験や臨床研究が開始、2016年には「ウェルウォークWW-1000」として医療機器承認を取得、その後、2019年にさらに機能性を向上させ「ウェルウォークWW-2000」が発表されています。
現在ではシリーズ累計100台以上の展開が進み、全国の病院やリハビリ施設にて使用されており、私たちAVIC名古屋栄店も東海エリアの生活期リハビリ施設としては初の導入をしています。
機能から考えるウェルウォークの特徴
まとめ
いかがでしたでしょうか。自動車メーカーであるトヨタ自動車からリハビリロボットが開発され、販売されていることをご存じなかった方も多いのではないでしょうか。
そのウェルウォークは、
◯高い安全性を備え重症度を問わず歩行練習量を最大限確保することができる
◯豊富な運動学習支援により、自然な歩き方を再学習することができる
という特徴があることがわかりました。
次の記事ではウェルウォークが適応となる方やその効果などをまとめましたので合わせてご覧ください。
出典
https://welwalk.jp/robotics/welwalk/
https://toyotatimes.jp/report/welwalk/180.html
https://hospital.fujita-hu.ac.jp/
Hirano S Jpn J Rehabil Med 2020;57:392-398
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