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高齢者の転倒リスク評価にはどのようなものがあるのか?

転倒しやすい人の特徴

年齢を重ねるごとに、「転びやすくなった」、「つまずくことが多くなった」などの経験は ありませんか?


2019年度の国民生活基礎調査で介護が必要となった原因の12.0%を「骨折・転倒」が占めています。[1]


昨今、地域で転倒予防教室などが開催されることが多くなってきましたが、まずは、ご自身がどのくらい転倒の恐れがあるのか把握することが大切となります。


現在までに高齢者において転倒しやすい人の特徴は多数報告されています[2]



  1. 1. 転倒歴がある

  2. 2. 内服薬が多い

  3. 3. 歩行障害、バランス障害

  4. 4. 筋力低下

  5. 5. 視力低下


過去一年間に転んだことがある、お薬を毎日5種類以上飲んでいる、歩く速度が遅くなり杖等を使っているなど、当てはまることはないでしょうか?


この中でも歩行障害やバランス障害は多くの評価指標がありますので、ご紹介いたします。



転倒リスクを判断する評価指標

評価指標は数多くありますが、その中でも代表的な3つの評価指標の説明をいたします[3]。



  1. 1. Berg Balance Scale score(以下、BBS)

  2. 2. Timed Up and Go test(以下、TUG)

  3. 3. 5回椅子立ち上がりテスト


BBSは総合的なバランス機能が評価できる評価指標です。14項目あり各項目を0〜4点で評価し、最大56点となります。この評価で<50点となると、転倒リスクが59%と報告されています。


TUGは、椅子に座った姿勢から立ち上がり、3m前方へ歩き、折り返して再度椅子に座るまでの時間を評価します。この評価で>11秒となると、転倒リスクが47%と報告されています。


5回椅子立ち上がりテストは、背もたれ付きの椅子から5回立ち座りをするのに要する時間を評価します。この評価で>12秒となると、転倒リスクが41%と報告されています。


実際には、多くの評価結果から転倒リスクを把握していくことが重要です。


少しでも不安がある方は、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。


AViCでは各種評価結果をもとに、ご利用者様の転倒リスクを把握し、適切なリハビリプログラムのご提案をさせていただいております。お気軽にお問い合わせください。



荒井 一樹
執筆者

荒井 一樹

理学療法士
回復期リハビリテーション病院、地域包括ケア病棟で主に脳血管疾患、整形外科疾患、内部疾患の患者様に対するリハビリテーション医療に従事してきました。科学的根拠に基づいたリハビリに加え、在宅生活を見据えた支援を行います。

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