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脳卒中リハビリにおける”促通反復療法”とは?

脳卒中後のリハビリ方法のひとつに、「促通反復療法」があります。
これは運動を実現するために必要な神経を強化することを目標としたリハビリです。本国発症であり、近年では有用性を裏付ける研究報告が複数発表されています。本記事では脳卒中当事者の方に向けて、特に手の促通反復療法についてご紹介します。

脳卒中リハビリにおける促通反復療法とは?

促通反復療法は川平(1)が提唱する運動療法で、「促通手技によって意図した随意運動を実現し、それを反復することによって運動を実現するために必要な神経路を再建/強化すること」を目的とした手法です。簡単に言い換えると「専門家の手技のもとで繰り返し運動を行うことで、できるようになりたい運動の神経の働きを強めよう」という目的があります。


主な対象となる方は、脳卒中により運動障害(麻痺)を引き起こした方となります。


運動障害が軽度な方から重度の方まで実施される方法であり、その方の苦手な関節の運動(肩、肘、手首、指等)を重点的に行います。運動障害が重度の方に対しては電気刺激療法や振動刺激療法などを併用して実施することが近年多くなっています。


促通反復療法の特徴①対象者の運動努力を引き出す

セラピストに”動かしてもらう”だけでは、促通反復の目的は果たせません。運動を起こすために必要な神経を強化することが必要なため、セラピストの誘導と同じくらい、患者さんの積極的、能動的な運動が必要です。


促通反復療法の特徴②無理な運動とならないようセラピストの誘導や声掛けを利用

患者さんの試行錯誤ばかりでは疲れや集中低下の原因になります。目標とする運動に近づけるため、セラピストのテクニックやタイミングを合わせた声掛けなどでより良い運動を導きます。


促通反復療法の特徴③筋肥大による筋力増強訓練とは区別

いわゆる筋トレのような運動とは区別して考えるのが促通反復療法です。動かし方にこだわりながら特定の動きを適切な方法で繰り返し行い訓練量を確保している点が特徴です。


 



促通反復療法の流れを紹介!

実際に促通反復を行う際には下記の流れで実施します。


①患者さんの動かそうとする特定の部位に対してセラピストが徒手的な刺激や操作を加えて運動を誘発します。(例:肩を前方に挙げる動きなどを専門家が誘導し運動の前準備を行う)


②(思い描いた運動を努力感少なく実現させるため、)患者さんの動かそうとする意思、さらに麻痺側に対する注視や聴覚的刺激によって引き起こされる脳からの運動指令を特定(例:動かす側の腕の方向を見つめる、セラピストは肩に意識が向くようにタイミングを合わせて声掛けを行う)


③1つの運動パターンにつき数分間で100回程度、繰り返し反復します。


 



促通反復療法の期待される効果は?

促通反復療法は以下のような効果が期待されます。


⑴運動量の増大

限られた訓練時間の中でも高頻度の運動が行えるといわれています。


⑵道具操作や物品把持等パフォーマンスの向上

コップから水を移動させる課題等、道具操作を反映するパフォーマンステスト(action reserch arm test)で従来のリハビリ手法と比較し電気刺激を併用した促通反復療法実施グループが有意に改善量が上回ったという報告があります。


⑶手の運動機能の改善

まだ報告は数少ないですが、重度の手・指の運動麻痺を呈した方に対しても手関節や指の随意運動の向上を認めたという報告があります。



まとめ

促通反復療法は麻痺した手足の運動機能向上を目的に、患者の動かしたいという意図をセラピストの技術等から可能な限り運動を導き、それを反復させることで神経路を促通、強化していくことを目指した手法です。近年では発症時期を問わず効果が実証された報告が発表されています。手法自体に特別な機器は使用しませんが、セラピストの基本的理解や徒手的技術が必要となります。運動麻痺に対して効果的な方法の一つと考えられます。



リハビリ施設AViC
執筆者

リハビリ施設AViC

株式会社豊通オールライフが運営する自費リハビリ施設AViCです。尾山台(東京・世田谷区)・日本橋(東京・中央区)と名古屋栄(愛知県・名古屋市中区)の3店舗を運営をしております。 脳卒中や、パーキンソン病などの神経難病、介護予防、痛みなど幅広いお悩みに対して、リハビリの専門家である理学療法士や作業療法士が専門家の立場から、最新情報をもとに科学的根拠に基づいたリハビリを通しご利用者様の人生を豊かに出来るよう営業を行っています。

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