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脳梗塞、脳出血、脊髄損傷、腰痛、五十肩などの後遺症改善を目的としたリハビリサービス

お問合わせ

脳梗塞の装具チェックはできていますか?

身体に合わない下肢装具は危険しかない!!

脳卒中の後遺症により足に麻痺が残存することで、歩く際に足の引きずり、引っかかり、あるいは足が変形し踵から着けないなどの要因から、下肢装具を使われている方もいらっしゃると思います。


下肢装具の使用意義としては、装具を装着することにより歩幅が延長する、歩く速度が速くなるなど、歩行能力の向上が図れると言われており、その方の身体や歩きにあった下肢装具を作製します。[1]


しかし、装具は靴と同様で、身体に合わなければ靴擦れなどを足に傷を作ってしまうことがあったり、上述したような使用効果(歩行能力の向上)が半減してしまうこともあります。また、長年装着していると足の形や太さも変化しますので、その都度調整、あるいは作り換えが必要になるケースがあります。


下肢装具が身体へ適切に合っているのかチェック


ご自身が履いている下肢装具が身体へ適切に合っているのかを簡単にチェックしてみましょう。


①装具から足先がはみ出ていませんか? YES or NO

②装具を履くと必ず足の一部が赤くなっていませんか? YES or NO

③装具のベルトが剥がれていませんか? YES or NO

④装具の中で踵が浮いてませんか? YES or NO


どれか一つでも「YES」があるようであれば、装具不適合の危険性、あるいは不適合になりうる可能性があります。足に傷ができないうちに、装具を作製した病院あるいは作製会社、ケアマネジャーに相談・確認をしてみましょう。



ご自身が履いている装具はいつ作製しましたか?

下肢装具を必要とされる脳卒中患者の多くは、回復期リハビリテーション病院において装具を作製し、退院されると思います。


下肢装具の仕様について


装具が完成し、受け取る際に、担当の理学療法士から耐用年数など伺っていますでしょうか?

あるいは、故障、破損した場合の対応策などの説明はありましたか?

ちなみに、耐用年数とは想定し得る通常の装用状態で使用した場合に、その補装具が修理不能となるまでの予想年数を目安として定めているものです。 [2]


一般的な下肢装具の耐用年数は1.5~3年


短下肢装具の耐用年数は1.5~3年となっていますので、3年以上経過している場合などは、メンテナンスも含め、一度確認してもらうことをお薦めます。[2]

もちろん修正して使えるのであれば、慣れた装具だと思いますので、継続して大切に使うことも一つの手段ですし、修正が困難であれば、身体障害者手帳にて申請が通ると、作り換えることもできます。

今、ご自身の装具がどのくらいの年月を経過したのか、少し気に留めてみましょう。装具作製会社によっては、下肢装具自体に作製年月日が記入されていますので、確認してみてください。



装具を再作製する為に準備することとは?

入院中に装具を作製したものの、退院後に装具が破損してしまった、あるいは再作製を考えている方もいらっしゃるかと思います。


装具の作製は多くの場合保険対象


装具における社会保障制度として、病院入院中において作製する装具は『治療用装具』という分類になり、多くの方が健康保険において3割負担で作製できます。*1


一方、退院後に再度作製する場合は、上記である治療用とは異なり、日常生活等の向上を図る目的で作製されますので、障害者総合支援法により身体障害者手帳にて、1割負担で作製(更生用装具)することができます。


しかし、いざ再作製が必要になった時に、身体障害者手帳を持っていないという方に多々遭遇します。


身体障害者手帳の確認を


是非一度、病院を退院時に身体障害者手帳の申請の案内を受けた、あるいは既に申請しているかを確認してみましょう。もし、そのような説明や申請をしていなければ、住んでいる市区町村の障害福祉の担当窓口 (福祉事務所や福祉担当課)で相談できますので、足を運んでみてください。


※1:70歳以上は2割、75歳以上は1割負担となります。(現役並み所得者は3割負担)



出典

[1]Tyson SF, Sadeghi-Demneh E, Nester CJ et al:A systematic review and meta-analysis of the effect of an ankle-foot orthosis on gait biomechanics after stroke.Clin Rehabil. 2013 Oct;27(10):879-91. doi: 10.1177/0269215513486497


[2]テクノエイド協会.『補装具費支給事務ガイドブック』テクノエイド協会企画部2014.URL: www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000…/0000070149.pdf


岩澤 尚人
執筆者

岩澤 尚人

理学療法士
回復期リハビリ病院において10年以上脳卒中患者を中心に経験してきました。立つ、歩くことが困難な状態から、歩行の再獲得までの身体的、及び精神的サポートに加え、装具等の必要な道具のご提案ができることが強みです。より利用者が楽に体が動かせること、歩けることを追及していきます。

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