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脳梗塞で困る入浴動作の解決策やポイントを解説

狭い浴室でも安全に着替えができる環境作りとは?

自宅内は慣れ親しんだ環境である為、普段は何気なく行えている日常の動作ですが、一度病気を患い、後遺症などがあると、何でもなかった家の中の動きに大変な労力を割きます。


脳卒中発症後に日常生活の中でも、獲得が難しいと言われているのが入浴動作です。着替え、濡れたタイル上での移動、浴槽の跨ぎ、浴槽からの立ち上がりなど様々な動作が集約されています。[1]


入浴の際は着替えが難しい


まず、入浴の際には日中の衣服を脱がなければなりません。手足が不自由なく動かせる方は、立った状態で上衣、下衣共に問題なく脱ぐことができるかと思います。


しかし、脳梗塞などにより手足の麻痺がある方にとっては、立った状態で着替えることは、そう簡単ではありません。


折りたたみ椅子が役立つ


そこで役立つのが『折りたたみ椅子』になります。椅子に座って行うことで、安全性は確保できますし、座ればお一人でできるという方も多いかと思います。


尚且つ、脱衣所は決して広くないご家庭も多くありますので、折り畳み椅子であれば普段は畳んでしまっておくこともできます。


背もたれがあるからといって安全とは言えない


また、椅子について背もたれがある方が良いか、無くても良いか、悩まれるかと思います。一見、背もたれがあることで安全と思いがちですが、あまり座った状態で後方に倒れる方はいませんし、逆に背もたれがあることが後方への動きが制限され、靴下履きなどで背もたれが邪魔になることもあります。その方の動きの特徴を理解し、選定することをお薦め致します。



ツルツル滑る浴室内をどう渡りきるか?

普段は靴、あるいはルームシューズなど、比較的滑りにくい安全な環境で歩いている方も、お風呂の中では靴を脱がないわけにはいきません。


浴室内は濡れていることが殆どです。脳梗塞後の後遺症である痙縮により、麻痺した足の筋肉が緊張してしまうと尚更滑りやすく、危険が伴います。


では、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?


①「滑りにくい環境を作る」という点と②「自分がどう気をつけて歩くか」という点に気をつける必要があります。


①滑りにくい環境を作る


滑りにくい環境を作るという点においては、浴室のタイルに吸着式の滑り止めマットを敷く、あるいはスノコを敷くなどの対象方法があります。スノコの場合は掃除も手間になりますし、サイズ感も調整が必要かと思います。


しかし、中には足の筋緊張・変形が強く、滑り止めマットを敷いても滑ってしまうのが恐いという方には、入浴用シューズ及び入浴用装具もありますので、理学療法士及び作業療法士へ相談してみてくだい。


②自分がどう気をつけて歩くか


自分がどう気をつけて歩くかという点については、単純明快ですが、ゆっくり歩くことです。


既に多くの方々が気をつけていることだと思います。

それに加え、足の裏全体で接地してから荷重をかけて歩くことがポイントになります。どうしても滑りやすいという先入観もあり、足に力が入ってしまうことで、足全体というよりつま先の方に力が入ってしまう方が多くいます。


そうすると、つま先の方に力が限局し、荷重が均等にならず、一層滑りやすい身体環境を自分が作り出してしまいます。


よって、足全体が大きく接地したのを確認しながら歩くことをお薦め致します。



1. 辻哲也,園田茂,千野直一:入院・退院時における脳血管障害患者のADL構造分析–機能的自立度評価法(FIM)を用いて.Jpn J Rehabil Med VOL. 33 NO. 5 1996


岩澤 尚人
執筆者

岩澤 尚人

理学療法士
回復期リハビリ病院において10年以上脳卒中患者を中心に経験してきました。立つ、歩くことが困難な状態から、歩行の再獲得までの身体的、及び精神的サポートに加え、装具等の必要な道具のご提案ができることが強みです。より利用者が楽に体が動かせること、歩けることを追及していきます。

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