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脳梗塞の後遺症とは?麻痺の重症度とリハビリについて|後編

脳梗塞後遺症のリハビリ画像

脳梗塞の重症度はどのように判断するの?

前編では脳梗塞の後遺症における麻痺の種類について解説しました。脳梗塞の後遺症は軽度なものから重度なものまで、重症度は様々です。この後遺症が軽い、後遺症が重いといったものはどのように決められるのでしょうか。今回は、運動麻痺と感覚麻痺に注目して重症度の基準を解説します。


・運動麻痺の重症度


運動麻痺が軽症、重症であるといった基準には、いくつかの評価をもとに考えていくことになります。膝の運動麻痺の重症度を例に見てみましょう。日本でよく用いられている基準(Stroke Impairment Assessment Set:SIAS;サイアズ)では、以下のように重症度が分けられています。


課題:足をついて椅子に座った状態から膝を伸ばす

基準

・膝が全く動かない

・わずかに動きがあるが足が床から離れない

・足が床から離れるが十分ではない

・十分に持ち上げられるがかなりぎこちない

・十分に持ち上げられるがわずかにぎこちない

・麻痺していない健常な足と同様の動きが可能


下に行くほど運動麻痺は軽症であるという解釈になります。このような後遺症の重症度の基準は、手、肘、肩、足、股関節、体幹などそれぞれにあり、どのような運動麻痺が原因で日常生活がうまく送れていないかを判断する1つの材料になっています。


・感覚麻痺の重症度


感覚麻痺の重症度も運動麻痺と同様、SIASを例に紹介します。手のひらの感覚(触覚)では下記のような基準があります。


・強い皮膚刺激もわからない

・重度あるいは中等度の感覚障害

・軽度の低下あるいは主観的な低下。または異常感覚

・正常


上記の運動麻痺や感覚麻痺だけでなく、様々な後遺症は日常生活動作の障害の原因となります。一方で、どんなに後遺症の重症度が高くても、日常生活をスムーズに送れることも少なくありません。これは後遺症の重症度と日常生活動作能力は必ずしも一致しないことを示しています。後遺症に対して治療するだけでなく、機能を代償してくれる道具の使用や家の改修など環境設定も並行することにより、日常生活が自立する可能性が高くなるのです。



脳梗塞の後遺症に対するリハビリテーション

リハビリテーションは脳梗塞の後遺症を改善したり、環境設定により自分でできる動作を増やしたりするのに欠かせません。特に最近では様々なリハビリテーション方法を組み合わせることで、より効果が出やすい状況を作るようになっています。また、回復期リハビリテーション病院では、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を行い、機能や能力に回復に努めることになります。ここではリハビリテーションにかかわるいくつかの方法に注目して紹介します。


・歩行練習

脳梗塞の後遺症では歩く能力が低下します。そのため、歩行練習を行い回復を目指します。

・筋力トレーニング

脳梗塞を発症すると活動量が低下するため、手足や体幹の筋力が低下します。

・マッサージ

リハビリテーション=マッサージのイメージを持たれている方も多いと思います。脳梗塞の後遺症についてマッサージをすることで効果があるという明確な根拠は現在(2017年12月)のところありません。

・装具療法

脳梗塞の後遺症として運動麻痺が起こると、足や手をうまく動かすことができなくなります。そのような機能を補うように装具を使用することがあります。

・上肢機能練習

日常生活において手や指先の細かい運動は非常に重要です。脳梗塞を発症するとそのような運動が苦手になるため、練習が必要になります。

・言語療法

言語障害に対して行います。言葉をうまく発せられるように練習したり、日常生活のコミュニケーションに関わる練習を行います。


上記はごく一部のものに過ぎません。さらに詳しいリハビリテーション手法については別の機会に紹介することとします。



まとめ

前編、後編を通して、脳梗塞の後遺症について、麻痺などの種類と重症度の判別方法、リハビリテーションについて紹介しました。自分がもしくは家族が脳梗塞を発症すると生活が一変し、どうして良いかわからないことが多くあります。少しでも参考になれば幸いです。



藤本修平
執筆者

藤本修平

理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中) / 保健学修士
“脳卒中”の認定理学療法士かつ“健康情報学”の専門家。情報を上手に使いながら利用者様の日常の行動を変えることを得意とし、臨床現場での活動のみならず数々の研究活動・講演活動の経歴を持つ。

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