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リハビリでパーキンソン病者の身体機能維持は可能?

パーキンソン病とは?

パーキンソン病は振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋固縮、姿勢保持障害などを主症状とする病気で、10万人に100人~150人くらいの患者がいると報告されています。60歳以上では100人に約1人(10万人に1000人)といわれており、近年、人口の高齢化に伴い患者数が増加しています。[1]

パーキンソン病は進行性の神経疾患のため、運動症状や非運動症状の進行とともに筋力や歩行能力といった身体機能が低下してしまうことが多くあります。



パーキンソン病者の長期的リハビリ効果

パーキンソン病者の症状の進行予防や身体機能の維持・向上に向けたリハビリでは歩行トレーニング・バランストレーニング・筋力トレーニング・ストレッチ・有酸素運動などを実施することが推奨されています。[2]


歩行が自立レベルのパーキンソン病者に上記のようなリハビリプログラムを長期的に継続した結果、5年後も歩行速度、筋力、バランス能力が維持されていたという研究報告もあり[3]、パーキンソン病者が継続的にリハビリを実施していくことの重要性が伺えるかと思います。


パーキンソン病は病気の進行とともに身体機能低下や日常生活動作が困難となっていくことが多くあります。そのため継続的にリハビリを実施し身体機能低下をいかに防ぐかが重要となります。実際のリハビリ内容は個人のお身体に合ったものを実施していく必要がありますのでパーキンソン病のリハビリや日常生活動作のことでお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。





出典

[1] 難病情報センター:パーキンソン病(指定難病6)


https://www.nanbyou.or.jp/entry/169


[2]日本神経学会:パーキンソン診療ガイドライン2018, 医学書院, 2018


[3] Rebecca A States et al. Physical Functioning After 1, 3, and 5 Years of Exercise Among People With Parkinson’s Disease: A Longitudinal Observational Study. J Geriatr Phys Ther, 2017, 40(3):127-134.


守屋耕平
執筆者

守屋耕平

理学療法士、認定理学療法士(脳卒中)、認知神経リハビリテーション士
回復期リハビリ病院で10年以上、脳卒中・脊髄損傷・骨折患者を中心にリハビリテーション医療に従事。認知神経リハビリの専門家。研究活動を行いながら、科学的根拠に基づくリハビリに加え、対象者自身が感じている身体の状態や感覚などの主観的側面を活かしたリハビリを実践。認知神経リハビリの研修会講師としても活躍。

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