作業療法士の事例報告が「日本作業療法研究学会雑誌」に掲載
2025.10.06
掲載雑誌:日本作業療法研究学会雑誌 27 (1) 37-41, 2024.
著者:堀 翔太
タイトル:「箸操作に困難さがあるパーキンソン病症例に対する箸操作練習の段階的な導入:事例報告」
本症例は、パーキンソン病の症状により特に右手に機能障害を認め、食事の際に箸の使いにくさがあるご利用者様でした。。
「右手で箸を使い食事ができるようになりたい」と希望され当施設を利用となりました。
パーキンソン病の患者様にとって、上肢機能のリハビリに対する報告は限られる中で、その数少ない論文を参考にリハビリを実施しました。
その結果、6か月後にはご利用者様が望む「箸を使い食事を取る」ということが可能となりました。
そのため、論文として執筆し、学術誌「日本作業療法研究学会雑誌」に投稿いたしました。
パーキンソン病の方にとって、バランス機能障害、すくみ足など歩行障害、転倒予防などがニーズとして多く聞かれますが、上肢機能障害も困っている方はいらっしゃると思います。困りごとの細かい部分にまで解決するための提案をしていく必要性を感じました。
今回の症例報告の論文執筆を通して、パーキンソン病の方において、箸のように細かな指の動きを促すリハビリの手法は様々あり、効果が一定していないため、まだまだ発展途上の分野であると感じました。
今後も当事者の方によりよい情報を発信するため、論文執筆を通してアウトプットを継続していきます。